映画「おにぎりは」は、人々をさらに自然を愛するようにする
日本映画「おにぎり」の鑑賞会が昨日、瀋陽で開催され、映画の主演した須貝知郎氏らが鑑賞会に出席した。映画はおもに純朴な農民の土に対する愛情を描写したものだが、それを通して現代都市の若者たちを教え導いている。映画の中の自然、命、人生に関する理念は、人々にありがたい感謝の気持ちを引き起こす。
主演の須貝知郎氏は日本の農民歌手で、デビュー以来、38年間自ら歌曲を創作し、人と自然の関係を訴えてきた。須貝知郎氏は記者に対し、「私は穀物も土も植物もみんな命がある。食糧は私たちの命を支えてくれるし、土は植物に命を与える。だから、人は一生懸命に土を耕し、土に感謝します。つまり、生命と生命の関連を意味しています」と答えた。
須貝氏は代々、農民で、彼は若いころ、自身の育った環境が嫌いで家を離れ出稼ぎに出た。ダムやトンネル、下水道工事の作業員の仕事をしたという。ある時、突然、他人のために土木作業員をするより、大自然のために作業員をしたほうがいいと考え、生まれ故郷に帰り、懸命に土地を耕し、一方で歌を歌い、創作し、田んぼを耕した。
38年間の創作活動で須貝氏の歌曲は人々の生存が土から離れられないという内容が繰り返し、強調されている。大都市がいくら発展し、繁栄しても農村の存在を忘れていけないし、土を大事にしなければならないと。デビューしたころ、須貝氏の類縁は村民たちから受け入れられなかったし、石さえ投げられたという。しかし、38年間の努力で、彼の理念は多くの人々に認められ、彼の家や畑には毎年、千人を越える人が勉強にやってくる。たくさんの学校が、自然とひとの親密な関係を伝えてほしいと、学生のために演奏会を開いてほしいと要請してくる。須貝氏は「わたしが一番うれしいのは小学生やちいさな子供たちといっしょに活動することで、彼らが小さい時からわれわれが土から離れられないという気持ちをもってもらいたい」と語る。
今回「おにぎり」の鑑賞会が瀋陽で開催を通して、須貝氏は中国の観衆に彼の理念を感じ取ってほしいと述べている。須貝氏は「実際、人と自然の関係には国境はない。私は決して農民の出稼ぎがだめといっているわけではなく、農民が出稼ぎに出て、見聞を広げれば、たくさんの先進的な文化や技術を学ぶことができるし、村に戻ってからも故郷の建設に生かすことができるし、それは最も人々を尊敬させることです」と話している。
(『遼寧日報』8月31日付 B07版)